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EBS

寒い日が続きますが、皆様どうお過ごしでしょうか。品質管理部の松室です。snowflake

今年に入って、毎週のように複数の訓練が実施される週が続き、張り合いのある日が続いておりましたが、今週は珍しく訓練が入っていません。このような週は暇になるというわけではなく、別の事で忙しくなります。例えば、訓練提供中にはできない施設や器材のメンテナンスを実施したり、新しい技術などをトライアルしたり実証実験をします。

ところで、タイトルにEBSとありますが、BOSIETやFOETのようなNSTCおなじみのアルファベットが並んだ訓練名ではありません。今回は訓練に必要不可欠な器材の一つであるEBSジャケットについて紹介したいと思います。

まずEBSとは、Emergency Breathing Systemの略です。このEBS(商品名はLAP ジャケットと言います)はヘリコプター水中脱出訓練の時、受講者の皆様が航空用スーツの上に着用する物ですが、簡単に言えば緊急用呼吸具と膨張式救命胴衣が一つになったものです。呼吸具と言ってもご自分の呼気を、マウスピースからホースを通してカウンターラングという袋に吹き込み、その呼気で、何度か呼吸するというものです。ご存知の方も多いと思いますが、肺に一度吸い込まれて、吐き出された呼気にはまだ十分な酸素が残っており、浸水したヘリコプターから脱出するまでの間の呼吸に使うことができます。ただ、これは訓練用で、実際のものは呼気以外にも小さなシリンダーから空気が追加されるなどの違いがあります。その辺の詳細は訓練ご受講の際にインストラクターからご説明します。

どのような作りになっているかは言葉では分かり辛いので、写真で紹介しましょう。camera

これが使用前のEBS。マウスピース&ホース部は中央に収納されていますが、閉じられたカバーと本体にはお互い4か所にループがついており、赤い糸で結ばれていますが、これがEBSの整備、点検済みの証でもあります。 使用者がカバーを引っ張り開けることによって赤い糸は切られます。

 

 

マジックテープを外し広げてみると上写真の様になっています。

 

 

EBSは呼気が入るものなので、カウンターラング、マウスピース&ホースはメーカーが定めた手順に従い、洗浄、除菌し、次の使用に備えて整備します。年に二回、臨床検査センターによる細菌検査も行われます。このEBSジャケットを整備するには日本では開催されていないメーカーの講習を受講し、修了証を取得していなければなりません。

 

EBSの整備は一例ですが、このように、訓練中には見えない所で、皆様が、安心、安全に訓練を受講して頂けるように、NSTCスタッフは訓練設備、器材の整備を入念に行っているのでご安心ください。

では、皆様、訓練ご受講お待ちしています。smile

(品質管理部 松室)

 

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