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大盛況、OPITO会議

NSTCは訓練センターとして、常に様々な背景や経験や技能を持つ受講者をお迎えしながら訓練に勤しんでおります。毎日様々なチャレンジに直面しながら、訓練センターとしての経験を積んできていますが、新しい課題に取り組む時には、他の訓練センターはどのように対処しているのだろうか、と考えることもあります。

OPITOによる年2回のTPAG会議*と年1回のOSCC **では、訓練プロバイダーや産業界の各プレーヤーが集まってコミュニケーションを取り、情報交換する場です。

11月6日から8日、マレーシアの首都クアラルンプールでOPITOがTPAG、OSCC、テクニカルフォーラムという3つの国際会議を開催しました。

TPAG会議では、様々なシチュエーションにどのようにOPITOのスタンダードを適用するかなどに関する深いディスカッションが繰り広げられました。もちろん、会議の後のインフォーマルな議論も価値あるものでした。

OSCCのテーマは“Skilled for Safety”で、とても密度の濃い内容です。いくつか、私が特に印象に残って今後自身の活動に取り入れたいと思っている講演をピックアップしましょう。  

Jeffrey Skiles氏はUS Airways1549便、「ハドソン川の奇跡」として知られている奇跡的な生還劇となった不時着水事故の副操縦士で、「奇跡」を生んだ極意をシェアしてくれました。用意周到であることはもちろんのこと、何よりも大事なのはクルーの協調です。

もう1つ印象深い洞察に満ちた考えは退役空軍パイロットによるものでした。「安全」というコンセプトの彼なりの受け止め方についてお話してくださいました。彼は、安全とは空論であり、ゼロ災害時間数は何千時間も積み上げることができる、けれども次の一瞬に事故というものは起こり得る、という考えを持っています。安全とは今この瞬間にしか存在しないもので、更に行けば、完璧な準備と任務の遂行のある環境にしか存在しない、という考えです。

最終日は一番議論が活発で情報交換を綿密に行うことができたテクニカルフォーラムです。このテクニカルフォーラムではOPITOにより様々な情報が共有され、さらに対話型のワークショップを3つ実施しました。とても充実した情報交換ができ、次回の会議にもぜひ参加して、交流を深めたいと思いました。

最後に、クアラルンプールという素晴らしい都市について言及したいと思います。多文化や共生を夢見る会話を多く耳にしますが、まさにクアラルンプールはその夢が実現した街であると思います。

(訓練部、ビクター)

註*Training Providers Advisory Group会議
註**OPITO Safety and Competence Conference

 

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