4月20日~24日 STCW基本訓練が行われました。
新緑が爽やかな風に揺られて心地よい季節となりましたね。
この季節に相応しく、2社の新入社員16名がSTCW基本訓練をご受講されました。晴天の続く爽やか天候によく似合う元気いっぱいの声が響く5日間となりました。
STCW基本訓練は、これから船員として活躍する方々にも受けて頂ける構成となっています。【基本訓練】と言っても侮ることなかれ。修了証を受け取って帰るには、ベテラン船員と同じように一定の学習成果が求められます。
各インストラクターは、若さ溢れる受講者の皆さんに対し『若いもんには負けられん』といった意気込みで、声を枯らしての熱い指導となりました。
今回は、救命艇訓練の一つであるフリーフォール式救命艇の訓練についてご紹介します。
事前にシミュレーション装置で、着座方法・離脱手順・復旧手順の操作を確認します。
安全確認後、進水許可を得て、離脱操作開始 → 離脱!!!
(艇内の緊張感はピークに達します)
進水!!!!!!
フリーフォール式救命艇は傾斜を保ったまま格納されているため、座席に着座するだけでも慣れていないと一苦労です。ダビット(二点降下)式の救命艇の進水との違いを体感できることも、このSTCW訓練の一つの特徴とも言えます。違いを知ることで、さらに理解が深まることも多いのではないでしょうか。
『今回のトレーニングのおかげで、緊急の場合どう行動すればいいか分かりました。船で今回のトレーニングを実際にやる時には、積極的にやろうと思います。』
これから乗船する船舶でも、目的を持ち、積極的に操練等に参加することで、いざという時に冷静に行動できる船員となってください。これから実務経験を積み、NSTCに情報交換に来てくださいね(NSTCより)
これから、社会人として大きな海原へと船出する皆さんにとって、この訓練の学びが大きな糧となることをNSTCスタッフ一同心より願っています。
次に受講者の皆さんにお会いできる時は、立派な船員として活躍している姿を拝見できることを楽しみにしています。
最後に修了証を手渡した熟練インストラクターが、5日間で成長した受講者の皆さんの姿に、
少し涙ぐんでいたのは・・・ここだけの話(笑)