ヘリコプター乗員向け不時着対応コース(ADC)開催 6月21日
梅雨時真っただ中の北九州、じめじめした天気も活気ある訓練で吹き飛ばします!
雨続きだったこともあり、携帯電話に土砂災害警報の警報が鳴ったのはビックリしました。
そんな梅雨空の中、NSTCでは6月21日にヘリコプター乗員向け不時着対応コース(ADC)と、6月21日~24日に救命艇手同等認定講習(LBO)が開催されました。
今回はADCにスポットを当てたいと思います。
当訓練では、「水中に転覆した機体から脱出する」イメージが強いですが、「水面に不時着した機体から脱出する」メニューも行っており、実はこのメニューが非常に重要となります!
このメニューでは、水中ではなく水面での動きが中心で、チーム全体のコミュニケーション・連携が鍵となります。
互いにコミュニケーション・連携を取るメニューを行うことで、一連の流れの中で「ここは良かった」、「ここは改善すべき」等の気づき点を出し合い、全員で振り返る時間を設けています。
振り返りの時間で出されたものを、成果物として、自分の組織に持ち帰って頂いております。
今回も、皆さん積極的に訓練に挑まれ、様々な意見が出されていました。
今回の訓練で、頂戴したコメントの一部をご紹介いたします。
「泳力に自身がなく不安だらけのまま講習に入った。講習はわかりやすく自隊に戻ってフィードバックを行いたいと思った。教わるだけではなく考えさせられる内容でもあったので非常に濃い内容となった。実技では、安全管理が充分に行き渡り安心して受けることができた。場数的には多くできなかったが、非常事態に備えて心構えができる1日となった。」
ADCは、自隊や組織の現状を見直すきっかけとなる訓練と言っても過言ではありません。言われたことをそのまま実践するのではなく、自分達の頭で考えて仲間と連携を取って行動できるよう、訓練に工夫を凝らしています。もっともっと、皆様のお役にたてるよう、NSTCは更なる品質向上に努めていきたいと思います。(NSTCより)