養殖事業者向け潜水訓練
潜水技術訓練を始めてからこれまでの数年間、北九州や横須賀で多くの受講者の皆様にご受講いただきました。
警察や消防の救助隊の他で、最近新しくご受講いただいているのが日本の養殖事業者のダイバーの皆様です。
養殖業は日本では1940年代ごろに普及してきましたが、特に1960年代以降に水産系団体の発展とともに目覚しい進歩を遂げています。
天然水産資源の利用や需要供給の現状において、海中養殖はどんどん発展しており、関係ダイバーは魚をかこっておくシステムの維持やダイバー自身が気をつけるべきことなどたくさんのリスクがあります 。養殖場の広大化や複雑化により従事するダイバーのリスクが増大したことに呼応し、NSTCでの受講となったのです。これまでもNSTCスタッフは現場で作業に従事されている養殖ダイバーの皆様とスキル向上のために連携してきました。
NSTCでの訓練を受講することで、受講者の皆様は基礎的な技術の向上やエア残量管理の不十分、異物の絡まり、潜水器具の故障などによる肉体的そして精神的なストレスに対する高度なリスク管理を習得していただきます。
私たちはこの訓練がもっと拡大していき、養殖事業に関わるダイバーの皆様の技術向上と安全に寄与し、より安全で豊かな生活になることを祈念しております。
(訓練運営部長 ロバート)