2022年度GWO訓練 アンケートに基づく顧客満足度
うだるような猛暑が続く日本列島ですが、皆様がお住まいの地域はいかがでしょうか。住んでいる人間からすると暑い暑いと言っている北九州ですが、最高気温38度の地域から来られる受講者さんには「北九州は涼しい」と言われて驚いている今日この頃です。
さて、昨年度（2022年度）のGWO（Global Wind Organization）のアンケートの集計結果がまとまりましたので、この場をお借りして報告いたします。
昨年度のGWO BST (Basic Safety Training) 訓練のご受講者様は437名、更新講習も122名の方々にご受講いただきました。
GWOの訓練は、風車メーカーのニーズに沿って訓練内容の更新がされるため、昨年度の初めにシーサバイバル訓練に関するプールの工事を行い、皆様により安全に風車作業に従事していただけるように努めております。今後もGWO、そして受講者の皆様の声を頂きながら訓練を提供してまいります！
アンケートの結果は、昨年度はありがたいことに「あまり思わない・そう思わない・どちらでもない」という回答が0件であり、回答いただいた方は全ての人に訓練が良好であったと感じて頂けました。
直接感想を頂く機会がないので、アンケートの結果やコメントが我々訓練提供の励みになります。お褒めの言葉も大変ありがたいですが、インストラクターやスタッフに直接伝えられない改善を行ったほうが良いのではないかという意見にはすべて目を通させていただいて鋭意改善を行っておりますので、なにか気になることがありましたら忌憚なくご意見をいただけますと幸いです。なお、GWOのスタンダードに則って訓練提供を行っているため叶わないところなどがあることをご了承ください。
昨年度いただいたコメントの中で印象的だったものや、答えられるものに関してこの場をお借りしてご紹介したいと思います。
①まずは、よくある改善コメントをお答えしたいと思います。マニュアルハンドリングの重量物の運搬に関するコメントです。
（上記文：コータローさんの重量を60キロにして実際に近い値で体験してみたい。）
① スタッフコメント：こちらのご意見はマニュアルハンドリング講習内での「倒れて意識のない人などの運び方」を人形で訓練していることに対してのご意見です。
NSTCで使用している人形（コータロー）は、30㎏の重さになっています。これはGWOのスタンダードで決まっている重さになっており、訓練で怪我をしないようにこれ以上の重さでの訓練を行わないように決められているものになります。どうしても力のある方にとっては軽く感じてしまう重さになりますが「同僚（成人男性）であれば、この2倍～3倍の重さ」ということを想像しながら行っていただければと思います。訓練機関で怪我をすることはあってはならないですし、負荷をかけたいという申し出をお断りするのは心苦しいところではありますが、しっかりと基本を覚えてもらえればと思います。
写真：コータロー人形（3体）と愉快なスタッフたち
② 実際に講習に参加してみての感想をご紹介いたします。
（上記本文：風車設備が設置している場所は過酷な場所が多い。その中で自分の身は自分で守ることや仲間の命を守るために、常に頭の中で脱出のイメージ、デバイスの場所を確認することが大事だとこの訓練で教わりました。
特にナセル内でのファーストエイドのシミュレーションは何をしていいのかわからない時
があり、実践で必要な雰囲気を少しでも感じることが貴重な経験になりました。）
スタッフコメント：訓練提供冥利に尽きるコメントで大変嬉しく思います。GWO訓練は、安全に作業を行うための訓練に加えて万が一の緊急事態時の訓練も多く含まれております。その中でもコメント頂いたファーストエイドのシミュレーション（想定訓練）は、講義室内の訓練ということを理解していて「これから何か起きる」「対応しなければならない」と分かっていても嫌な汗をかくような緊張感のある項目となっております。何もなく毎日の作業が終わることが一番ですが、いつどんな緊急事態に出会うか分からない、だからこそ自分ができることは…ということを訓練を通して頭の片隅に思い描いていただくことができれば幸いです。
コース修了後のアンケートはNSTCスタッフ全員が目を通しております。スタッフでは気づかない危険個所などをコメントでいただいた場合などは、必ず確認を行って、事故につながる不安全要素がないように努める一助とさせていただいております。
訓練にお越しの際は是非、最終日のアンケートに一言、二言いただけますと幸いです。お褒めの言葉でしたら我々の励みになります！
文責：坂本
