3月3日~7日 STCWコース(5日間)開催
少しずつ春らしい暖かい日差しが感じられるようになりました。春の訓練に最適の時期を迎えようとしています。3月3日から5日間、STCWコースを開催しました。STCWコースでは、船舶や船上作業で必要とされる知識や技能を習得するコースです。5日間で、洋上での個人の安全に関する理解を深め、洋上サバイバル訓練や消火訓練、応急処置に関する理解と実技を通して、洋上での緊急事態に対応できるスキルの獲得を目指します。
5日間という長期間の訓練では、様々な状況設定の中でどう対処すればよいのかを実践的に訓練します。そこにある物だけを使い、知恵を絞り、工夫を凝らして応急処置を実施し、チームワークが試されるような場面もありました。演習では、最後に思わず全員が拍手をしてしまうくらい達成感を味わっていただくことができました。
質疑応答も活発で、一丸となって訓練に取り組む受講者の皆様に、私達スタッフの結束も、より強固なものになったように感じます。
自蔵式呼吸具を使用した消火と捜索救助訓練
いただいたコメントの中から、いくつかご紹介します。
「救命のスペシャリスト達による、実践的なトレーニングを受けられ、緊急事態に冷静に対応するための知識・自信を得ることが出来ました。出来ることなら、この業界のみならず、日本中の人に受けて欲しい講習です。」
地震や火災、津波などの災害に対しての安全意識が高揚している昨今。異業種の訓練を受講することで気付き点などがあるかもしれません。チャンスがあれば、このような訓練を船員以外にもご提供でき、少しでも世の中のお役に立てればと思います。自信をお持ち帰りいただいて、スタッフ一同嬉しく思っています。ご受講、ありがとうございました。(NSTCより)
「船と比べてはるかに、質の高い訓練を行えた。全てが勉強になり、自分たちだけでなく、より多くの船員が講義を受けるべきだと思う。この5日間で得た知識を船に持ち帰り、全体のレベルと意識を上げていきたいです。ありがとうございました。」
実際に火を点けたり、フリーフォール式救命艇に乗って進水するような訓練というのは、なかなか船の上ではできません。そのような体験をしていただき、感じたことを他のクルーの皆様にぜひ、お伝えください。そして、機会があれば、クルーの皆様のご受講もお待ちしております!!ご受講、ありがとうございました。(NSTCより)