SPC（養殖事業者向け潜水技術研修）開催 9月21日～9月23日
台風16号
が九州を通過した翌日、北九州のNSTCでは、養殖事業を営む企業向けの潜水技術研修を開催致しました 
。
今回の訓練では、プロの潜水士10名がNSTCに集合。
訓練では、潜水作業に携わる講義を行い、実技では基礎的な潜水技術からトラブルに対応する為の技術を実施しました。
今回の記事では、訓練の様子を一部ご紹介致します。
↑訓練初日には、再圧訓練装置を用いて、高圧環境を体験して頂きました。
右の写真は、減圧中の様子で、減圧することにより室内の空気が冷やされ霧が発生しています。
逆に加圧すると、室内の空気が温められるので、室内の温度が上昇します。
↑加圧すると、当然ながら室内の物体に対して圧力がかかりますので、ご覧の通りテニスボールも凹みます 
。他にも高圧下では、空気密度が高くなることで、団扇であおぐと空気を重く感じたり、声が高くなるような面白い現象が発生します。今回も室内にいるスタッフの声がドナルドダックの声の様になりました 
。
↑訓練終盤になると、スノーケル呼吸等の初歩スキルから始まった実技メニューの難易度がグンと上がり、目隠しをして網やロープ等に絡まった際の対応訓練を行いました。日頃から漁具に慣れていることもあり、皆さん落ち着いて上手に対応されていました。
訓練期間中には、このような専門的な講義や実技だけではなく、養殖業界の潜水作業に関する問題点や改善点等をディスカッションする時間を設けました。相互に意見交換や事例発表をして頂き、良い情報収集及び交流となったのではないでしょうか。
今回の訓練は、3日間と短い期間でしたが、指導する立場であるNSTC側も、養殖事業の現場で潜水作業をされているプロの方々と接することで、大変勉強になりました。
そして、今回の受講者のような熱き潜水士がいるからこそ、おいしい魚を食べることが出来ているという有り難さ、心より感謝したいと思います！
