認証取得後、初のSTCWコース開催 4月14日~18日
4月14日~18日の5日間、NSTCでは日本海事協会からSTCW条約基本訓練の認証を受けて初めての訓練を実施しました。今回受講された12名は、認証された修了証を授与される初めての受講者ということになります。大半が新入社員ということで、元気いっぱい、一致団結して訓練を修了されました。
受講記念の一枚
5日間のコースでは、船員として身につけておかなければならないシーサバイバルや防火と消火訓練、応急処置等を講義と実技で学びます。
今回は、消火訓練をご紹介したいと思います。
基本的な消火器の扱い方だけでなく、大規模火災の消火活動や、捜索救助を学ぶのがSTCWコースの消火訓練の特徴です。消火ホースを展張したり、巻き取って格納する方法も実践します。
ホースの展張
ホースの巻き方やしまい方も
ホースの展張や結合の仕方を覚えたら、ホースハンドリング(消火ホースの扱い方)を習得し、習得したホースハンドリングを駆使して戦略的に大規模火災の消火をチームで実践します。
水霧に虹が出る訓練日和の一日でした
チームで大規模火災消火
自蔵式呼吸具を使用した消火と捜索救助もコースの特徴の一つです。実技が終了する毎に丁寧にデブリーフィングを実施し、疑問点などを解消してから次の実技に進みます。
迫力ある機関室火災の消火訓練
無事、行方不明者を捜索救助
捜索救助の前半戦を終了し、おさらい中
受講された皆様からコメントを頂戴しましたので、いくつかご紹介させていただきたいと思います。
「船員としての基礎知識が学べ、将来の自分の為となりました。分かりやすくて良かった!」
分かりやすいというコメントを頂戴し、スタッフも喜んでおります。これからどのような船に乗船されるのか、楽しみですね!実践の場に出て得たものを、ぜひ次回ご受講いただく際にフィードバックしてください。お待ちしています。(NSTCより)
「初めて経験した事が多く、とても分かりやすい説明でした。」
学校でも勉強はしたけれど、なかなか体験できないことが多かったと思います。特に、フリーフォール式救命艇の進水や実際に火を使った消火訓練などは、経験することができないと思います。体験したことを体で覚えて帰っていただけたのでしたら、私達も嬉しく思います。(NSTCより)
この他、今回のような訓練は回数を重ねる必要があると思うというコメントも頂戴しました。今回学ばれたことを船の操練で活かして繰り返したり、数年後に再受講して再確認していただければと思います。皆様、初の認証修了証取得、おめでとうございます。そして、ご受講ありがとうございました。